柔道少年団・北見なかざわ塾が昨年11月で10周年となり、11年目のスタートを切った。節目の昨年は初めて全国大会に選手を送り出し、組手と形で小中学生９人が全国の舞台を経験。組手の学年別大会で中澤完太くん（三輪小５年）が日本一に輝いた。新年を迎え、指導者と団員は「今年はさらなる飛躍を」と張り切っている。
　なかざわ塾から昨年、全国大会に出場したのは中澤完太くんのほか、芝田賢くん（西小６年）、中澤佑紀くん（北光中３年）、松原嵩くん（同３年）、清野祐斗くん（同２年）、牧嶋兼佑くん（同２年）、佐伯日向くん（相内中３年）、芝田渉くん（光西中３）、石川優人くん（高栄中２年）。
　中澤完太くんは８月の全国小学生体重別柔道大会で、日本一に。中学生７人は小中学生の柔道団体戦日本一を決める９月の「マルちゃん杯全日本少年柔道大会」中学生男子の部に出場した。
　芝田くんは中澤完太くんとペアで形競技に取り組み、柔道整復師会が主催する10月の少年柔道形競技会に出場。同少年団として結成10年の節目を迎えた昨年、計９人の小中学生を全国の舞台に送り出し、飛躍の年となった。
　また、同少年団のＯＢで現在、東海大学付属第四高校２年の牧山力也さんが９月の全日本ジュニア選手権55㌔以下級に出場を果たすという、明るいニュースもあった。
　なかざわ塾は平成16年11月１日に設立。柔道整復師の中澤伸一さん（46）が立ち上げ、団員14人で活動をスタートさせた。強さだけでなく、挨拶や礼儀など礼法を重んじるのが特徴。「最後まであきらめず力を出し切ること」をモットーとし、精神面の充実も目指している。
　現在、幼児から中学生まで20人が在籍しており週４回、市武道館などを会場に活動。ＯＢや指導者の参加も多く、多い日は50人が畳に上がり活気にあふれている。
　塾長の中澤伸一さんは「設立10周年の節目に、全国大会に９人もの選手を送り出すことができて、本当にうれしいですね」と選手達の奮闘に目を細める。躍進の理由については「設立当時に幼児だった団員がこの10年で中学生になり、チームを引っ張ってくれているおかげです」と語る。
　弟の正さん（43）とペアを組んで形競技の全日本選手権に昨年まで５年連続で出場し、全日本柔道連盟の強化合宿などで他の指導者と交流して指導方法を研究したことも、良い結果につながっているという。
　設立当時からのメンバーで現在、キャプテンを務める佐伯くんは「自分にとってなかざわ塾での最後の１年に、団体戦の全国大会に出場できて最高でした。厳しい練習を積み重ねてきてよかったです」と振り返る。
　一方で、全国大会では初戦で敗れたことから「自分は高校でインターハイ出場を目指すので、後輩達には今年も全国大会に出場して雪辱を果たしてほしい」とエールを送っている。

『経済の伝書鳩　27年１月１日号掲載』

【なかざわ塾事務局】
0157-22-5178（なかざわ整骨院内）
【塾長携帯】
090-2695-2721
【電子メール】
nakazawa-s880@nifty.com